2008年 09月 08日
Niko Valkeapaa - ニコ・ヴァルケアパー |
Niko Valkeapaa (ニコ・ヴァルケアパー、表示・印刷上の問題を避けるため、Real & Trueでは Niko Valkeapaa と綴っているが、正式には最後の二文字は ää - a という文字の上に点が二つ)は 2003年、"Niko Valkeapää"とタイトルされたアルバムでデビューしている。
このアルバムは曲名や歌詞はもちろん、アルバムに付属しているライナーノーツまでサーミ(北欧の北極圏に住んでいる先住民族)語のみで書かれている。いかにも本人の出自を明確にしようという意図が感じられる。Nikoはサーミが住むフィンランド北部に生まれたが、後にノルウェー北部(サーミ族は東はロシアから西はノルウェーまで4ヵ国にまたがって居住)に移っている。
デビュー・アルバムを聴いて思ったのは「澄み切った空の下に広大な平野を望んでいるかのような音」だった。サーミ族には伝統的なヨイクという唱法があるが、それを前面に出しているわけではない。でも、落ち着いて、よく遠くまで通りそうで、「ヨーロッパ的」な歌とは明らかに違う印象を与える。あたかも現代社会の洗礼をまったく受けなかったかのような、無垢な自然の律動が潜んでいるのだ。
その後Nikoは二枚目、三枚目とアルバムをリリースし、よりポピュラーでリズミカルな方向へと進んでいるが、根底にはデビュー・アルバムで見せた民族色を引き続きよく保っている。
Niko のアルバムは日本ではリリースされておらず(輸入盤がごく一部のCDショップに置かれていた)、よってまだ広く知られるには至っていない。曲を聴いていただくのが一番なので、まずは Niko のMySpaceサイトとThis is Music from Norwayのサイトで試聴されることをお薦めする。
テキストとしてはデビュー・アルバムを説明した Music Information Center Norwayのものを和訳した(下記)のでご参考までにご覧いただきたい。
*自身の名を冠したデビュー・アルバムはニコ・ヴァルケアパーをして最も進んだサーミ音楽家との一人として位置づけた。パーフォーマーであり作曲家であるニコは自分の音楽的基盤を見つけたのだが、それは彼が最近ノルウェーのグラミー賞をオープン・クラス[カテゴリー分けできにくいジャンル]分野で獲得したことで確認されている。サーミの伝統にしっかりと根付いているが、彼の音楽的冒険は伝統的なサーミの歌より現代的で熟成したエレクトロニカ風ポップに負うところが多い。彼自身は自分の音楽を実験的ポップと呼んでいる。オスロを拠点とするGeorg Buljoと一緒にプロデュースし、Mari Boine、Jon Balke、Amundsen といったアーティストと活動している何人かの優れたミュージシャンが強力にサポートすることにより、素晴らしいアルバムができあがった。表現は控えめで抑え気味だが、耳に残る温かいヴォーカルがミニマルな演奏とシンプルなアレンジに勢いをつけ、力強いミックスとなっている。
- ノルウェーのグラミー賞は Spellemannprisen と呼ばれる。
賞をもらったNiko の写真 (ノルウェー放送)

デビュー・アルバムを聴いて思ったのは「澄み切った空の下に広大な平野を望んでいるかのような音」だった。サーミ族には伝統的なヨイクという唱法があるが、それを前面に出しているわけではない。でも、落ち着いて、よく遠くまで通りそうで、「ヨーロッパ的」な歌とは明らかに違う印象を与える。あたかも現代社会の洗礼をまったく受けなかったかのような、無垢な自然の律動が潜んでいるのだ。
その後Nikoは二枚目、三枚目とアルバムをリリースし、よりポピュラーでリズミカルな方向へと進んでいるが、根底にはデビュー・アルバムで見せた民族色を引き続きよく保っている。
Niko のアルバムは日本ではリリースされておらず(輸入盤がごく一部のCDショップに置かれていた)、よってまだ広く知られるには至っていない。曲を聴いていただくのが一番なので、まずは Niko のMySpaceサイトとThis is Music from Norwayのサイトで試聴されることをお薦めする。
テキストとしてはデビュー・アルバムを説明した Music Information Center Norwayのものを和訳した(下記)のでご参考までにご覧いただきたい。
*自身の名を冠したデビュー・アルバムはニコ・ヴァルケアパーをして最も進んだサーミ音楽家との一人として位置づけた。パーフォーマーであり作曲家であるニコは自分の音楽的基盤を見つけたのだが、それは彼が最近ノルウェーのグラミー賞をオープン・クラス[カテゴリー分けできにくいジャンル]分野で獲得したことで確認されている。サーミの伝統にしっかりと根付いているが、彼の音楽的冒険は伝統的なサーミの歌より現代的で熟成したエレクトロニカ風ポップに負うところが多い。彼自身は自分の音楽を実験的ポップと呼んでいる。オスロを拠点とするGeorg Buljoと一緒にプロデュースし、Mari Boine、Jon Balke、Amundsen といったアーティストと活動している何人かの優れたミュージシャンが強力にサポートすることにより、素晴らしいアルバムができあがった。表現は控えめで抑え気味だが、耳に残る温かいヴォーカルがミニマルな演奏とシンプルなアレンジに勢いをつけ、力強いミックスとなっている。
- ノルウェーのグラミー賞は Spellemannprisen と呼ばれる。
賞をもらったNiko の写真 (ノルウェー放送)
by invs
| 2008-09-08 14:29
| Niko Valkeapaa

