2008年 10月 07日
ミュージック from ノルウェー - 連日公演中 III |
昨夜のShining 初来日公演はライヴの意味を改めて深く考えさせる公演となった。ミュージシャンにとってはライヴとCD制作が主要な活動になるが、CDが「固定」する役割を持っているのに対してライヴは「常に変化」する性質のものだ。いつも自らの音楽の質を高めていこうという意欲的なミュージシャン(これが本来の姿)であれば、公演ごとに音楽は「変わって」いく。従って、リスナーとして CD でしか音楽に接しなければ、ミュージシャンの本当の姿とその音楽を総合的に理解するには至らない。
CDでわかっていたShining とライヴのShining は、普通のバンド以上の違いがあった。やはりCDではダイナミック・レンジが不足しているのに加え、Shining に特徴的な体感できる音圧がどうしても表現しきれない。このバンドの音はライヴ会場での重低音とバランスのとれた中・高域の音が身体を直撃してはじめて「完成」される。通常、メタル系やへヴィーな音を出すバンドの場合、音量を上げるとコンサート後の耳鳴りに悩まされるが、Shining はかなりの音圧を感じさせる音作りにもかかわらず、一切不快にはならなかった。専属エンジニアの腕前とステージ演奏を行うバンドメンバーによる「音」に対する深い理解があることがよくわかる。実際、公演前のサウンドチェックでは細かい音量と音質の調整を数時間にわたって徹底的に行っていた。
オスロの国立音楽院で勉強したメンバーがいるだけあって基本がしっかりしている上に、リーダーのJoergen による素晴らしい作曲とメンバーそれぞれの音楽的興味が巧みにブレンドされて、Shining の類稀な音楽ができあがっている。こういうコンビネーションのバンドは他にあまり知らない。会場でヘッドバンギングをしていた直後、ごく自然にクラシカル・メロディーに彩られた次の曲へ融解していくさまは何ともいえない。
10/6、Shining 初来日公演 - photo : 前沢春美
ステージ後半最後の方で21st Century Schizoid Man が演奏されたが、"Cat' foot, iron claw, Neuro-surgeons scream for more " と歌うJoergen を見て、彼が 21st century man であることに歴史的な面白さを感じた。
ライヴでしか体験し得ないものをたくさん経験した一夜だった。
photo : 前沢春美
CDでわかっていたShining とライヴのShining は、普通のバンド以上の違いがあった。やはりCDではダイナミック・レンジが不足しているのに加え、Shining に特徴的な体感できる音圧がどうしても表現しきれない。このバンドの音はライヴ会場での重低音とバランスのとれた中・高域の音が身体を直撃してはじめて「完成」される。通常、メタル系やへヴィーな音を出すバンドの場合、音量を上げるとコンサート後の耳鳴りに悩まされるが、Shining はかなりの音圧を感じさせる音作りにもかかわらず、一切不快にはならなかった。専属エンジニアの腕前とステージ演奏を行うバンドメンバーによる「音」に対する深い理解があることがよくわかる。実際、公演前のサウンドチェックでは細かい音量と音質の調整を数時間にわたって徹底的に行っていた。
オスロの国立音楽院で勉強したメンバーがいるだけあって基本がしっかりしている上に、リーダーのJoergen による素晴らしい作曲とメンバーそれぞれの音楽的興味が巧みにブレンドされて、Shining の類稀な音楽ができあがっている。こういうコンビネーションのバンドは他にあまり知らない。会場でヘッドバンギングをしていた直後、ごく自然にクラシカル・メロディーに彩られた次の曲へ融解していくさまは何ともいえない。

ステージ後半最後の方で21st Century Schizoid Man が演奏されたが、"Cat' foot, iron claw, Neuro-surgeons scream for more " と歌うJoergen を見て、彼が 21st century man であることに歴史的な面白さを感じた。
ライヴでしか体験し得ないものをたくさん経験した一夜だった。

by invs
| 2008-10-07 13:22
| Shining

