2019年 07月 01日
Ikarus のヴィデオ |
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by invs
| 2019-07-01 17:47
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音楽について思うままに書くBLOG
Real & True の大沢知之が執筆。 Real & True Live Series とは Office Ohsawa が選りすぐったアーティストによる音楽公演シリーズ 現在発売中のチケット一覧 * チケットご予約についての注意事項 * メーリング・サービスお申込み * Real & True 基本サイト * 2011年以前の公演 「カテゴリ」ではアーティスト別に掲載記事を分類 -- ここにアーティスト名の記載がない場合は、「タグ」を参照のこと 「タグ」は各記事に最大三個までしか付けることができないので、すべての記事を公平に分類はできていない(また、過去に掲載した記事全てにタグをつけきれていない) 検索
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2019年 01月 23日
過去二回来日しているスイスのグループ Ikarus の新譜が 4/7 に発売される。
スイスの Cully で行われるジャズ・フェスで 4/10 お披露目だ。 ![]() ![]() ▲
by invs
| 2019-01-23 12:35
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2018年 04月 15日
スイスのグループ Ikarus(イカルス)の 日本ツアーは本日最終日を迎えた。
午後すぐに柏の Nardis、夜は横浜の Airegin で公演だ。 Ikarus 来日ツアー詳細 Ikarus 関連 Blog 記事一覧 うまいバンドというのは細部にも神経を使う。これは当たり前のようだが、実際にライヴでいろいろやるのは簡単ではない。 ツイン・ヴォーカルでハーモニーを、それも単純な音程で三度、五度といった「普通の和音」構成のハーモニーではないものを、かなり複雑なポリリズムの上に載せて、かつそのリズムに取り込まれるでもなく、離れ過ぎるのでもなく、臨機応変に合わせて歌うのには徹底した練習が必要だ。Ikarus の女性ヴォーカル Anna Hirsch はバンドの新メンバーとして、これをかなりの短期間で成し遂げねばならなかった。さぞかし大変だったと思う。 「息が合っている」というぐらいで、Anna と一緒に歌う Andreas Lareida のハーモニーや、凝ったリズム上でユニゾンで歌われるスキャットを表現しては失礼にあたる。一人で歌うのも大変なものを二人揃ってライヴで(つまり修正がきかない「本番」)歌う。 屋台骨、ダブルベース奏者の Moには他の楽器や歌がどんどんポリリズムで変化していく中、黙々と基本のリズムと音程をキープする役目がある。更に、ここが Ikarus の特徴でもあるが、彼自身が表のリズムから裏のリズムに移っていって全体構成を変えていくこともある。 ピアノの Lucca は、Ikarus ではメロディー系楽器を弾いてはいるが、バンドの目標が面白いポリリズムの創成にあるため、通常のピアノよりはリズムをより強く表に出すことになる。例えば、左手の変則ベースラインは、拍の表と裏を様々に行き交うダブルベースとのユニゾンにより、曲の骨格をはっきりさせることに使われる。これによって硬質なポリリズム感が生み出される。 細かな部分へのこだわりを発揮させるためには、当然、基本がちゃんとできていなければならない。作曲をしている Ramon Oliveras はメンバーにスコアを渡し、メンバーがそれぞれ徹底的に自分のパートを習得する。全員が集まってリハを重ね、曲を仕上げる。それをライヴで更に磨く。サウンドチェックやコンサート前のリハでアイデアを出したり修正をするのはもちろんのこと、コンサート後にも反省も含めて多種多様な改善策が練られる。Ikarus だけでなく、まっとうなバンドはみなこのプロセスを踏むが、Ikarus を見ていると彼らのこのプロセスへのアプローチは濃厚だ。 ▲
by invs
| 2018-04-15 11:50
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2018年 04月 14日
スイスのグループ Ikarus(イカルス)による 2018 日本ツアーは四日目を迎えた。今夜の会場は新潟市米山にある Monk's Mood だ。
Ikarus 来日ツアー詳細 Ikarus 関連 Blog 記事一覧 バンド King Crimson の実質的リーダー Robert Fripp の言葉で記憶に残っているものがある。「バンドはドラマーで決まる」だ。 King Crimson で長いことドラムを叩いていた Bill Bruford が辞めて、それまでツインドラマーとしてもう一方の片われだったPat Mastelotto 一人になった時のこと、この言葉の持つ意味が最も腑に落ちた。Bruford のすっとしたジャズ的なロック・ドラミングが Mastelotto の重ためのドラミングに変わった。ここで King Crimson の音楽は一つの大きな節目を迎えた。 Ikarus のライヴを聴いていて、このことを思い出した。それはバンド・リーダーで、作曲をし、ドラマーでもあるRamon Oliveras のドラミングがジャズ的アプローチはありながらもロックを感じたからだった。決して重たいわけではないが、エネルギーの出方がジャズとは違う。別に彼の若さ故というのでもない。しゃにむに叩いているのとも違う。作曲でよく練られたドラミングだ。ソロの部分には茶目っ気たっぷりのインプロヴィゼーションもたくさんあるが、曲全体の構成に配慮した演奏だ。 ドラマーで作曲もするミュージシャンはいるがそう多くはない。そして、その中で作品が図抜けているミュージシャンは更に少ない。Real & True Live Series に出演していることもあって、頭に浮かんでくるのは Bill Bruford、Olavi Louhivuori、そして Per Oddvar Johansen だ。Bill Bruford はバンド Bruford を始めるにあたってキーボード・プレイヤーで同じバンド・メンバーだった Dave Stewart の手ほほどきを受けて作曲を始めたが、バンド Bruford や、その後のリーダー・バンド Earthworks の作品群はリズムとメロディーの一体感が際立つ素晴らしいものだった。フィンランドのドラマー Olavi Louhivuori は両親が音楽家で、子供の頃チェロを弾いていたこともあって自然に作曲へ向かったのだと思うが、彼もとてもユニークな、ジャズでもロックでもない音楽を作っている。来月初来日するPer Oddvar Johansen Trioは Per Oddvar Johansen の性格が作曲に表れて、とても繊細な作品を演奏する。広義にはジャズなのだが、ジャズと片づけてしまうのはもったいないと感じられる音楽だ。三者三様だが、いい曲を作るドラマーに共通しているのは、カテゴリーにとらわれず、新たな地平を拓こうという意欲のもと作曲された曲の全体構想への十分な配慮だ。 Ikarus のRamon Oliveras には同様のものを感じる。バンドは二枚のフル・アルバムを出しているが、この先更にいい作品が発表されることだろう。今回のツアーでは新曲も演奏しているが、これも今後ライヴで揉まれていい作品になり、アルバムに収録されると思う。 昨夜の金沢公演では多くの方にご覧いただき、大きな拍手をいただいた。今夜の新潟公演でも多くの方にご来場いただければと思う。いい作品は耳のいいオーディエンスに数多くの場で鍛えられて出来上がる。 ぜひお力をお貸しいただきたい。 ▲
by invs
| 2018-04-14 14:00
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2018年 04月 13日
Ikarus(イカルス)日本ツアーは三日目に入った。今夜の会場は金沢の柿木畠にある「もっきりや」だ。
Ikarus 来日ツアー詳細 Ikarus 関連 Blog 記事一覧 スイスのバンドだからと言ってステレオタイプで「精巧・精緻」という形容詞は使いたくないが、Ikarus の一大特徴はこれにある。だいたいポリリズムをライヴで説得力ある形で披露するのは容易でない。[Wikipedia には「ポリリズム(英語 polyrhythm)は、楽曲中、または演奏中に、複数の異なる拍子が同時進行で用いられている音楽の状態の事である。ポリリズムのポリは「複数の」なので「複数のリズム」を意味する」と説明されている(詳しくはWikipediaをご参照)。] これは別に新しいリズムではなく、古代からある。それが現代ジャズやロックに積極的に取り入られるようになって注目を浴びるようになった。その点ではスイスの作曲家でピアニストの Nik Baertsch の功績は大きい。リズムに着目して、そこを中心に作曲したことにより、これまで体験したことのないグルーヴ感が得られるようになった。もちろん、「グルーヴ」も以前からいろいろな音楽で追求されてきたが、ヨーロッパにおいて現代的なジャズのコンテクストではっきりとオーディエンスが体感できるような形で示したことが功を奏した。 Ikarus はそのポリリズム・グルーヴをヴォーカルも含む形で提示したところが新しい。それも歌詞が生み出す「意味」を消したスキャットであることが、グルーヴを深化させることに役立っている。歌詞だとどうしても聴く方は「意味」に引っ張られる。日本人にとって外国語であれば聞き流せるという、ヨーロッパとはまた違った環境があることは事実だが、それでも、I とか you とか、new、love など日本人でも聴きとれる単語が入っていれば、「何らかの意味」を感じる。これら一切の意味を捨て去って、音としてヴォーカルをバンド音楽に取り入れたのが Ikarusだ。 一方、ヴォーカルが入っていない音楽は、一般人にとってヴォーカルものよりアクセスし難いという、もうこれは定理と言ってもいいぐらいの音楽的常識がある。人の声が持つ力は強い。ちょっとやそっとの楽器の音では対抗できない。だからこそインストゥルメンタル曲を演奏する時やインスト系のバンドは「声に勝てる楽器演奏の力」を演奏技術や作曲時の工夫で得ようと努力する。Ikarus ではヴォーカルを使うことによりオーディエンスがアクセスし易くする一方、インスト部分に巧みな作曲をベースにした高度な演奏技術を導入して、「ヴォーカル・インスト二刀流」を成立させている。 こういうバンドはこれまでなかったように思う。クールなポリリズム・グルーヴのインストと自然の温かさを備えたヴォーカルが同時に進行する Ikarus の音楽に興味は尽きない。 ![]() ▲
by invs
| 2018-04-13 18:15
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2018年 04月 12日
Ikarus(イカルス)日本ツアーの二日目、今日はこれから大阪経由で神戸に向かう。
今夜の会場は神戸塩屋にある旧グッゲンハイム邸だ。 Ikarus 来日ツアー詳細 Ikarus 関連 Blog 記事一覧 Ikarus の素晴らしさの一つは、複雑なポリリズム構成の中に、メロディックでありながら切れのいいスキャットがハーモニーで入っていることだ。女性ヴォーカルの Anna と男性ヴォーカルの Andreasのスキャットは普通一般に日本で想像されるジャズ・スキャットとは全く違う。スキャットを楽器のように扱っていることが特徴だ。これは作曲をしている Ramon の考え方に基づいているのだろう。ただ、だからと言ってヴォーカルが無機的に「鳴っている」のではない。そこには人間の声が持つ純然とした感情が伴われる。このスキャットの微妙な立ち位置が Ikarus をユニークな存在にしている。 Mo /ダブル・ベースと Ramon /ドラムのリズム・セクションと Lucca のピアノの意識的にリズミカルなアプローチによってポリリズムの面白さが際立っている。様々なリズムとそのパターンが一曲の中にジグゾーパズルの様にはめ込まれている。ある時はベースが一拍目のビートをわざと外し、またある時はドラムが拍「裏」のビートを叩いていたかと思うと、それはいつの間にかバンド全体では「表」ビートになっている。頭では理解していても実際に耳にするとどうなっているのかと思う。 さて、今夜はどんな「不思議」が待っているか。 ▲
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| 2018-04-12 09:44
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2018年 04月 11日
スイスのグループ Ikarus(イカルス)による日本ツアーが今日始まる。
今夜の会場は京都木屋町にある RAG だ。 Ikarus 来日ツアー詳細 Ikarus 関連 Blog 記事一覧 多くの方のご来場をお待ちしている。 ![]() ▲
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| 2018-04-11 08:26
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2018年 03月 15日
来月来日ツアーを行うスイスのバンド Ikarus の映像をリストアップしておく。アルバム "Chronosome" 収録曲(2016 年リリース)とアルバム "Echo"収録曲(2015 年リリース)をライヴ演奏したものが中心だ。これ以外には今年 1月に完成した初公式プロモーション・ヴィデオがある。両アルバムとも Nik Baertschが主宰するレーベル Ronin Rhythm Productions よりリリースされている。
Ikarus 来日ツアー詳細 Ikarus 関連 Blog記事一覧 "Chronosome" 収録曲 *曲 "Caliph"- プロモ・ヴィデオ *曲 "Ontake" - 2017年3/1 スイス Winterthur、Theater am Gleis(グライス劇場)でのライヴ * 曲"Ryuujin"- 2017年3/1 スイス Winterthur、Theater am Gleis(グライス劇場)でのライヴ * 曲"Caliph" - 2017年3/1 スイス Winterthur、Theater am Gleis(グライス劇場)でのライヴ アルバム "Echo"収録曲 * 曲 "Hotaru" - 2017年3/1 スイス Winterthur、Theater am Gleis(グライス劇場)でのライヴ * 曲 "Ligulin"- 2017年3/1 スイス Winterthur、Theater am Gleis(グライス劇場)でのライヴ * 曲 "Sanctuary" ライヴ * 曲 "Loss of Fire" ライヴ * 曲 "Revilio" ライヴ 両アルバムに違うヴァージョン収録 * 曲"Subzero"- 2017年3/1 スイス Winterthur、Theater am Gleis(グライス劇場)でのライヴ EP収録 *曲"Through birds, through fire, but not through glass" 2017 日本ツアー映像 タイトル名に日本語が見えるのが面白い。Winterthur (ヴィンタートゥール)はチューリッヒ州にある自治体だ。 ![]() ▲
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| 2018-03-15 11:38
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2018年 03月 14日
スイスのグループ Ikarus の来日ツアー、スタートまであと一か月を切った。
ツアー詳細 ![]() 彼らのアルバムは、今や ECM を代表するアーティストになった Nik Baertsch がプロデュースし、自身のレーベルからリリースしている。Nik のトレードマークとなったリチュアル・グルーヴの雰囲気も湛え、スイスらしい精密さも併せ持つ。 これからのヨーロッパの音楽を担う新世代、Ikarusをお忘れなきよう。 ![]() ▲
by invs
| 2018-03-14 15:41
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