タダならぬ音楽三昧

Alamaailman Vasarat

2/11-12 に東京公演を行う Alamaailman Vasarat （アラマーイルマン・ヴァサラット）は　　チェロ奏者が二人いるのに加え、足踏み式オルガンやバス・クラリネットなど普通のバンドとはかなり違った楽器構成となっている。

今回の公演では何とフィンランドより足踏み式オルガンを空輸して、オリジナルの音を出す予定だ。この他、キーボード奏者はアコースティック・ピアノも演奏する。

Earthworks Underground Orchestra 新譜

Earthworks Underground Orchestra のライヴアルバム（BBSF 013CD ）が 1/20 イギリスで発売された。

このビッグバンドのメンバーの写真がBruford のサイトに掲載されている。 メンバーは

Henry Hey, Bill Bruford, Mike Pope, Jon Owens
Steve Wilson, Chris Karlic, Alex Sipiagin, Tim Garland, Rock Ciccarone

Atomic 新譜

2月に東京で公演を行う　Atomic （アトミック）の新譜 "Happy New Ears! "が 2/8 に日本先行でユニバーサルより発売される。昨年発売されたライヴ・アルバムに続き、4枚目の作品となる。

Alamaailman Vasarat インタヴュー記事

Alamaailman Vasarat のインタヴュー記事（英文, ２００3年）がある。

バンド名のAlamaailman Vasarat （地下世界のハンマー）はメンバーのJarno （ヤルノ）と Marko （マルコ）に職がなく、お金がなく、ヘルシンキの地下鉄駅で二人で演奏して稼いでいたとき使っていた名前だ、とインタヴューで答えている。そのときは、Jarno がフルートで Marko がチェロを弾き、中世風の音楽をやっていたそうだ。その後、バンド編成になってからも、この名前が適当だと思い、使っている。

バンドのホームページで見れるヴィデオの他に 3種類のヴィデオがあり、それらは 6 ヶ月もかけてプラハで撮影されている。

Motif 東京公演 インタヴュー・レヴュー

Motif のインタヴューとレヴューも掲載された。Arve Henriksen 同様、CD Journal 2 月号と Music Magazine 2月号だ。

Motif はノルウェー・ジャズ界では若手のホープとして大きな期待を担っている。各メンバーはそれぞれいろいろなバンドやセッションに参加し、腕を磨きながら Motif としても一つのアイデンティティーを構築すべく作曲と演奏を行ってきている。

インタビューでも明らかなように、CD制作というのは、それまでに積み重ねてきたライヴでの演奏を一つの作品という形で提示することにある。つまり、そこで一区切りつけて、次のステージへ向かうということだ。今回の初来日公演は 2枚目のCDリリース直後ということで、まさにバンドが第三ステージへ入ってすぐの、これから次の新しい領域開発を行うという場面であった。そういう意味では、最も創造力に溢れたステージではなかったかと思う。

いいタイミングで公演が実現できてよかった。

Arve Henriksen 東京公演 インタヴュー・レヴュー

A. Henriksen の記事が CD Journal 2月号に掲載された。昨年12月 東京新宿　Pit Inn での公演の際、行われたインタヴューがベースになっている。彼はステージ上ではフィクションではなく、現実を見せるべきだという哲学を持っている。人間の普段の生活で泣いたり笑ったりするのと同様、ステージでもそれを表現する。笑いの部分ではFarmers Market のリーダー Stian Carstensen に影響を受けたと言っていた。

東京公演のレヴューは Music Magazine 2月号に掲載されたので、こちらも見て欲しい。非常に高く評価されている。

Tord Gustavsen Trio

昨年4月、Norwegian Jazz Week で来日したTord Gustavsen Trio は 15 日よりオセアニア・アジアツアーを開始している。今回は日本公演はない。明日はソウル公演だ。

15日: オーストラリア、シドニー(City Recital Hall）　Sydney Festivalに参加
17日: オーストラリア、メルボルン　 (Melba Hall)
20日: 韓国、ソウル　(Baekamhall)
21日: 韓国、ソウル　(Baekamhall)

この後、ヨーロッパに戻り、フランスとスペインの公演がある。

Tord Gustavsen Trioの本国ノルウェーでの人気は非常に高く、アルバム"The Ground"　はアルバム売上チャートの 1位になった。そういうこともあり、ノルウェーでは昨年11月、オスロ・コンサート・ホールのメイン会場で公演したのをはじめ、今年も2月にロックフェラー・ミュージック・ホールでの公演が決まっている。

David Cross Band

David Cross の日記（実際は月一報告）に、3/21 -22 イギリスにて公演があるとの記述があった。イヴェントは Three of the Essence と題され、元Yes のPeter Banks の新バンドHarmony and Diversity（ハーモニー・アンド・ダイヴァーシティー）と元Enid のギタープレイヤーNick May による新バンド Whimwise (ウィムワイズ）とともに出演する。会場は

21日が Bilston（ビルストン）にあるThe Robin 2
22日がロンドンのCamden Underworld

となっている。今後のアップデートは http://www.3-of-the-essence.comまで。

Earthworks Underground

今月、Bill Bruford が主宰するSummerfold レーベルよりEarthworks Underground のライヴCDが発売される。

以下、Earthworks UndergroundについてBill 自身の説明も加えて記す。

Bill は Earthworks という4人編成のジャズ・バンドを率いているが、そこでフィーチャーされている管楽器プレイヤーのTim Garland （ティム・ガーランド）は作曲家としても有能だ。TimはEarthworks とは並行して幾つかのプロジェクトを動かしているが、その中にDean 　　　　　　　　　　　　　Street Underground Orchestra (直訳すれば、ディーン通り地下オーケストラ）というロンドンのトッププレイヤーを集めた小規模のビッグ・バンドがある。このバンドはDean Street Pizza Express Jazz Club（ディーン通りピザ・エクスプレス・ジャズ・クラブ）で毎月定期的に公演をしていた。ちなみに、このジャズ・クラブはロンドンのソーホー地区にあり、Bill の　　　　Earthworks も公演をしたことがある。アルバム"Footloose and Fancy Free" はここでの録音だ（曲のサンプルはBill のサイトで試聴できる）。

Earthworks Underground はまさに Bill のEarthworks での作品を Tim の編曲により、さらに拡大してビッグ・バンドとして演奏するグループとして成立した。

Earthworks Undergroundは公演する場所に応じて、管楽器プレイヤーなどのメンバーの入れ替えをしていて、過去、ロンドンの公演とニューヨークの公演では一部メンバーが異なっている。


＊Tim Garland's Dean Street Underground Orchestra のCDはTim のサイトに詳細が出ている（英文）

新年

新しい年となった。昨年にも増して、いいライヴを企画・制作していこうと思う。それにはやはり十分な準備が肝心だ。光陰矢のごとし。あっという間に数ヶ月ぐらいたってしまう。気をつけねば。