2010年 08月 17日
ECM/Real & True |
ともにノルウェー出身のArild Andersen と Mathias Eick だが、かたや大御所、かたや新進気鋭と見られやすい。でも、音楽に年齢はないし、キャリアのあるなしが音の良し悪しにダイレクトに関係するわけではない。いいものはいいのだ。だから Arild は長年 ECM でアルバムをリリースしているし、Mathias は 20代でECMデビューを飾った。
ところが、あたりまえだが、世の中での認知度は違う。40年も活動していればマスコミや個人への露出、浸透度は高い。Arild は ECM の歴史とともにあるといっても過言ではないミュージシャンだが、Mathias はECM との本格的なかかわり合いはここほんの数年のことだ。ただ、Mathias はノルウェーの音楽シーンにあって、長い(といってもArild ほどではないが)活動歴があり、特に若い世代に人気のあるジャンル横断的なバンド Jaga Jazzist (ヤガ・ヤシスト)のメンバーとしての名声がある。日本においては、この違いが増幅され、極端に言えば、Arild が40才代以上の ECM世代に知られているのに対し、Mathias は20-30才代に知られている。
Real & True では純粋にホンモノの音楽を届けることを使命としているが、世の中のビジネスの仕組みの中で活動していかなければ存命できない。よって、世代による音楽的志向の違いには敏感だ。ヨーロッパであれば、世代間の違いはあったとしても極端ではないが、日本では、多分文化的背景によると思うが、違いが著しい。そういうことをビジネス的に意識せざるを得ない。
でも、そこで止まってしまっては元も子もない。使命が使命でなくなってしまう。ホンモノの音楽は世代を超える。それには音楽を音楽として扱うことが大事だ、それをとりまく世俗的なゴシップや音楽と関係ないミュージシャンのパーソナルな部分にとらわれると視野が狭くなる。そのあたりについての認識がもっと広まることを望む。そこを徹頭徹尾理解して推進しているのがECMだ。
故に Real & True では ECM Festival 2010/2011 を進めることとなった。大袈裟に言えば(小さな)歴史の必然だ。
ところが、あたりまえだが、世の中での認知度は違う。40年も活動していればマスコミや個人への露出、浸透度は高い。Arild は ECM の歴史とともにあるといっても過言ではないミュージシャンだが、Mathias はECM との本格的なかかわり合いはここほんの数年のことだ。ただ、Mathias はノルウェーの音楽シーンにあって、長い(といってもArild ほどではないが)活動歴があり、特に若い世代に人気のあるジャンル横断的なバンド Jaga Jazzist (ヤガ・ヤシスト)のメンバーとしての名声がある。日本においては、この違いが増幅され、極端に言えば、Arild が40才代以上の ECM世代に知られているのに対し、Mathias は20-30才代に知られている。
Real & True では純粋にホンモノの音楽を届けることを使命としているが、世の中のビジネスの仕組みの中で活動していかなければ存命できない。よって、世代による音楽的志向の違いには敏感だ。ヨーロッパであれば、世代間の違いはあったとしても極端ではないが、日本では、多分文化的背景によると思うが、違いが著しい。そういうことをビジネス的に意識せざるを得ない。
でも、そこで止まってしまっては元も子もない。使命が使命でなくなってしまう。ホンモノの音楽は世代を超える。それには音楽を音楽として扱うことが大事だ、それをとりまく世俗的なゴシップや音楽と関係ないミュージシャンのパーソナルな部分にとらわれると視野が狭くなる。そのあたりについての認識がもっと広まることを望む。そこを徹頭徹尾理解して推進しているのがECMだ。
故に Real & True では ECM Festival 2010/2011 を進めることとなった。大袈裟に言えば(小さな)歴史の必然だ。
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by invs
| 2010-08-17 10:07
| Real & True (除く公演感想)