既に古いニュースだが、ドラマー Michael Giles (マイケル・ジャイルズ) - - 元 King Crimson, 21st Century Schizoid Band -- の新バンド MICHAEL GILES MAD BAND のライヴが行われている。 6/1 イギリスのBath (Giles のホームタウン、Peter Hammill が住んでいるところの近く)の
Chapel Arts Center で Keith Tippett (キース・ティペット)をゲストに迎えて公演が行われた。
次の公演は 7/30 フィンランドの
Raahe Jazz Festival で行われる。Caravan (キャラヴァン)メンバーで元 Penguin Café Orchestra (ペンギン・カフェ・オーケストラ)のGeoffrey Richardson がゲストだ。
MICHAEL GILES MAD BAND は、「作曲なし、アレンジなし、リハなし、大きな期待なし」(CDでの自らの説明)で「完全に自発的に演奏するというアイデアのみ」で結成されたバンドだ。メンバーはAdrian Chivers, Daniel Pennie とMichael Giles となっている。
CDを聴いた限りでは、確かにすべて演奏するその場その場でアドリブしているようだ。ビート的にはロックを感じ、メロディーの要素は少ない。機械音、叫び声、笑い声や「語り」も入っている。ライヴでKeith Tippett が入れば当然変わるのだろうが、3人のユニットとしては、ビート中心になっている。バンド名Mad Band(狂ったバンド) は少し大袈裟な気もするが、当たらずとも遠からずというところか。M・A・Dは3人のメンバーのファースト・ネームのイニシャルからとられているので、嘘ではないが。どこかJamie Muir (ジェイミー・ムーア) - 一時期King Crimson のパーカッション・ドラマー -- を感じさせる部分もある。
バンドは
専用のスタジオを持っていて、かなりの種類の、それも一風変わった楽器を使っている。例えばMichael の楽器は
こういうものだ。
Raahe Jazz Festival はフィンランド北部の海岸に面した町で行われるモダン・ジャズのフェスということになっている。Mad Band は
21:30 登場予定だ。フェスのサイトを見ると、Mad Band はトップビルだから、期待されているのだろう。